鈴木内科診療室

    ファミリークリニック
 総合内科  生活習慣病・糖尿病内科・甲状腺科  在宅診療

診療のご案内

総合内科専門医として、内科疾患全般の治療に従事すると共に、老人医療、救急医療、離島医療も経験し、お子様からシニアまで全身を診ることに研鑽を積んで参りました。さらに、内分泌代謝専門医として、糖尿病、高脂血症など代謝疾患、甲状腺をはじめとしたホルモン疾患の治療に従事して参りました。研究の経験も生かして、薬物作用の合理性を考慮しながら、食事・運動療法をうまく組み合わせ、皆様のトータルケアを行っていく所存です。

 1 地域のファミリードクターとして

発熱・腹痛などの急性症状から、全身倦怠感・むくみ・動悸・息切れ・頭痛などの慢性的な体調不良まで、また、お子様からシニアまで、どんなことでもお気軽にご受診ください。
院内処方を行っております。必要な場合には、点滴・吸入療法も行います。
 
外来通院して頂いた患者様で、高齢などの理由で通院が困難になった場合には、在宅療養支援診療所として、地域医療機能推進機構・横浜中央病院と連携し、在宅診療(患者様ご自宅に医者が出向いて診察をします)を行います。介護サービスとの連携も行っております。病状が不安定な場合は病院で、安定すればまたご自宅で医療を受けることができます。どうぞご相談ください。
 
また、病気の時だけでなく、健康の時にも、地域のご家族の疾病予防に努めます。各種ワクチン接種など、予防注射も用意致しております。お問い合わせください。

2 糖尿病・生活習慣病の診療

糖尿病や高血圧・高脂血症などの生活習慣病の多くは、働き盛りの休めない年代に発症します。今は何ともないから、忙しいから、といって放置すると、動脈硬化が進み、将来の脳梗塞・心筋梗塞などの発症に繋がります。しかし、早い段階で対処をすれば、コントロールも可能です。合併症の現状を早く把握し、治療目標を立て、合併症進展の予防のために、食事・運動・薬物療法を行うことが重要です。
 

糖尿病

糖尿病は血液中の糖(ブドウ糖)が増えすぎてしまう病気です。糖尿病では血管が傷害されます。血管は全身をくまなく巡っていますから、このような状態を放置すると障害は全身に及びます。比較的細い血管が障害されると、腎症や網膜症、神経障害などの合併症がおこり、進行すれば腎不全、失明に繋がります。大きな血管がつまることによって、主要な死因ともなっている、脳梗塞、心筋梗塞などの合併症を起こします。なるべく早い段階で、合併症の状態を把握し、その進行を止めることがキーとなります。
 
ひとくちに糖尿病といっても、1型糖尿病と2型糖尿病があります。1型はインスリンを作る膵臓の細胞が破壊されて引き起こされる糖尿病で、インスリン治療が不可欠となります。2型にはやせ型とメタボ型があります。やせ型は、遺伝的にインスリンの分泌が低下して起こるもので、肥満がなくても発症します。メタボ型は食事・運動などの生活習慣の乱れによって起こる糖尿病です。インスリンの分泌は保たれていても、その効果が弱まって、血糖値が上昇します。多くの方に、高血圧、高脂血症、脂肪肝などの合併が見られます。この様なケースでは、食事・運動療法が基本となります。生活習慣を変えないまま薬物療法が先行してしまうと、薬がやがて効かなくなり、薬の量も増え(増やされる)、悪循環に陥ります。
 
糖尿病の治療目標は、病歴、合併症のあるなし、年齢、妊娠など、個人の持つバックグラウンドによって様々です。本院では、血糖、HbA1c、尿検査(腎機能の評価)などの測定はもちろんですが、外来で簡単にできる眼底検査(微小血管の検査)、動脈硬化の検査(血圧脈波検査・頸動脈エコー検査)を利用して、病気の状態を把握し、患者様の治療目標を立てています。無症候性虚血性疾患等が疑われる場合には24時間ホルター心電図検査を行うこともあります。
 

今まで健康診断などで血糖値が高いと指摘されても、なかなか受診できなかった方々も、仕事に支障なく通院できるようなライフスタイルに合った治療を行います。安価な携帯型血糖プロファイル測定器が最近利用可能となり、入院せずに日常生活を送りながら、患者様の2週間分の血糖変動を観察することが可能になっています。必要な場合には、この様な機器や自己血糖測定を導入しながら、外来での血糖コントロールを行います。ですから、インスリン導入が必要な方も、外来での導入が可能です。また、連携病院での糖尿病週末教育入院も行っております。休めない方の休まない治療を心がけます。
 

生活習慣病

上記糖尿病以外でも、高脂血症、高血圧、高尿酸血症などは生活習慣と深く結びついています。高脂血症単独でも動脈硬化は進行しますが、これらが合併した、いわゆるメタボリックシンドロームという病態では、よりリスクが高まり、動脈硬化が原因で寿命を縮めることになります。当院では、動脈硬化の進行を防ぐため、動脈硬化の検査(血圧脈波検査・頸動脈エコー検査)を導入し、まず現状を把握させて頂きます。更に合併しやすい脂肪肝の一部は、非アルコール性脂肪肝炎という慢性肝炎から肝硬変・肝癌にも進行してしまうことがわかってきたため、注意が必要です。生活習慣を改善するため、定期的な検査と、食事・運動療法を基礎としたトータルケアを目指しております。
 
例えば、症状がなくても血圧が高い状態が続くと、血管や心臓に負担がかかり、動脈硬化、心肥大が進み、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈、動脈瘤、腎不全などが引き起こされ、循環器病死亡率が高くなります。本院では、家庭での血圧自己測定をお勧めしています。家庭ではストレスの少ない状態で血圧を測定することができ、実際に家庭血圧は心臓・血管の障害と強く関係していることがわかっています。患者様のバックグラウンドによって、高脂血症・高血圧・高尿酸血症の治療目標も異なってきます。例えば高齢の方の高脂血症は、薬物療法が不要な場合もありますが、糖尿病、狭心症・心筋梗塞の合併がある場合などでは、積極に薬物治療を行います。塩分摂取量が多い方は、薬物療法よりもその制限が大事な場合があります。それぞれの患者様のライフスタイルに合った治療を行います。

3 甲状腺などホルモン疾患の診療

  甲状腺は首の前で、皮膚のすぐしたにある蝶の形をした臓器です。甲状腺の病気には大きく分けて、甲状腺機能の異常(バセドウ病や橋本病など)と腫瘍の2つがあります。

甲状腺は、身体の代謝を活発にする甲状腺ホルモンを作っています。このホルモンが過剰に分泌されて甲状腺機能が亢進する「バセドウ病」と、甲状腺が破壊される「橋本病」、そのために甲状腺ホルモンの分泌が減少する「甲状腺機能低下症」が主な甲状腺の病気です。
動悸がする、疲れやすい、食べているのに体重が減る、手が震える、何もしていないのに汗をかく、暑いのが苦手になった、いらいらして落ち着かない、字が下手になった、目が以前より飛び出しているような気がする、(甲状腺機能亢進症の症状の例)
疲れやすい、顔や手がむくむ、肌がかさかさする、寒さに弱くなった、声がかすれる、便秘がひどくなる、最近ぼーっとしていたり元気がないと言われる、(甲状腺機能低下症の症状の例)
甲状腺が腫れている、しこりがある、
微熱があって、甲状腺に触ると痛みがある、(亜急性甲状腺炎の症状の例)
といった症状を自覚している方は、お気軽にご受診ください。
 
甲状腺の病気のほとんどは、本院外来で行える、血液検査(甲状腺ホルモン、自己抗体、腫瘍マーカー)と超音波検査で診断できます。甲状腺機能亢進症や低下症の内服薬でコントロールできることがほとんどです。バセドウ病では、放射線療法を選択する事も可能であり、その際は関連病院にご紹介しております。甲状腺腫瘍の良性・悪性の診断には、吸引針生検が最も信頼度の高い検査です。吸引針生検の必要があれば、関連病院に紹介させていただきます。
 
時として、難治性の糖尿病や高血圧症の中に、ホルモンの病気が潜んでいることがあります。そういった病気が見つかれば、原因となる内分泌疾患の治療を行います。その他、電解質異常をきたすホルモンの病気、骨粗鬆症の診療も行っています。

4 病気の予防・健康増進のために

予防接種や、健康診断を行い、病気の時だけでなく、健康な時の疾病予防にもつとめます。健康診断に必要な検査機器は整備されております。
 
各種健康診断(横浜市特定健康診断・B型・C型肝炎ウィルス検査、一般検診)
がん検診(大腸がん・胃がん・前立腺ガン検診)
各種ワクチン接種(麻しん・風しん混合ワクチン、インフルエンザなど)、
高齢者の予防注射(成人用肺炎球菌など)、
 
産業医としての活動も行っております。
どうぞお問い合わせください。

5 地域の主幹病院との連携

病状が不安定になった場合、がんなどの病気が新しく見つかった場合、また更に高度の医療が必要となった場合には、登録医となっている地域主幹病院や大学病院に迅速にご紹介致します。そのような場合でも、急性期が過ぎ、病状が落ち着いた方は、殆どの場合、本院の外来通院に戻ってこられています。
 

連携病院:
横浜市大・市民総合医療センター病院
横浜市大附属病院
みなと赤十字病院
国立病院機構 横浜医療センター
横浜中央病院/地域医療機能推進機構
日本医科大学附属病院

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